学びの一歩

家庭や園で、クイズを楽しみながら自然と視力検査のやり方が身につく絵本です。
子どもの目の発達には「タイムリミット」がある
「遠くが見えていれば、近くも見えるはず」——そう思い込んではいないでしょうか。高橋先生は長年、学校で行われる5mの「遠見視力検査」だけでは、学習効率に直結する「近見視力」の不良を見逃すリスクがあると警鐘を鳴らしてきました。
さらに、注意すべきは、子どもの視覚機能の発達が6歳〜8歳頃にほぼ完成してしまうという事実です。このタイムリミットまでに目の異常や疾病を発見し、適切な治療を行うことにより弱視を防ぎ、幼児期のQOLを向上させます。
しかし、従来の幼児の視力検査は、幼児がランドルト環(視力検査の「C」のマーク)の「切れ目」の答え方を理解できないために「時間がかかり、信憑性がない」という課題がありました。そのため実施率は低いまま推移し、「50人に一人が弱視」という結果を招いています。それをスムーズに行うために、高橋先生が教育保育現場で検証を重ねて考案したのが幼児視力検査キット『たべたのだあれ?』です。具体的には、ランドルト環を「かじられたドーナツ」に見立て、「ドーナツをたべたのはだーれ?」とクイズ形式で進んでいくもので、上・下・右・左という概念が難しい幼児でも、動物キャラクターと一緒に指をさしながら楽しく答えられます。
クイズ感覚で「見え方」をチェック、SNSで「天才的!」と絶賛されたアイデア
これを最初に商品化したのは(株)フレーベル館で、2015年には、「今後、スタンダードな幼児視力検査になるであろう」との評価を得て、キッズデザイン賞・経済産業大臣賞を受賞しました。しかもSNSでは「これなら3歳児でも答えられる!」と話題になり、「ねとらぼ」等のネットニュースでも「天才的な発想」と大きく報じられました。
今回発売された絵本は、そのエッセンスを取り入れ、しかもより手軽に、家庭でも実践できるように構成されたものです。改めてその特徴をまとめると、以下のようになります。
教育DX時代を生き抜く「良好な視力」のために
政府の進める教育ICT環境の整備により、子どもたちがデジタル端末に触れる時間は増加の一途を辿っています。視覚情報は、人間が得る情報の8割以上を占めると言われています。
「学びの土台」を整えるのは、まず良好な視力から。本書は、大切なお子さんの目を守るための「最初の一歩」として、すべてのご家庭、そして幼稚園・保育園の現場に備えておきたい一冊です。
書籍情報
書名:『たべたのだあれ?はじめての視力検査じゅんび絵本』
著者:高橋ひとみ
推薦:公益社団法人 日本眼科医会
監修:野村耕治・衞藤隆
出版社:合同出版
内容:家庭や園で、クイズを楽しみながら自然と視力検査のやり方が身につく日本初の「視力検査準備絵本」。