優勝は渋谷教育学園渋谷中学高等学校(東京都)準優勝は洗足学園中学高等学校(神奈川県)
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大会ハイライト
開会式では、PDA代表理事の中川智皓さん(大阪公立大学工学研究科准教授、内閣府上席科学技術政策フェロー、寝屋川市教育委員)が「高等学校の新学習指導要領では、2022年度から英語科の新科目『論理・表現』が掲げられ、活動としてディベートが明記されています。本大会で取り扱うディベートは、授業の50分で完結する形式であり、中学生にとって近い将来役立つ内容です。英語で発信する力のほか、さまざまな論題について多様な視点から考える力を鍛える一助となることを願っています」と挨拶。続く参加校紹介では、生徒たちが元気よく挨拶を交わしました。その後、全員でPOI(Point of Information:競技中、反対側から出される質問やコメント)の仕方を練習し、最後はルールや注意事項、ジャッジ方法について説明を受けました。
その後、全国から参加する27校による予選会が始まり、トーナメント方式で第1ラウンドから第3ラウンドまでが行われました。
参加校一覧(全27校)
| 都道府県 | 学校名 | 都道府県 | 学校名 |
|---|---|---|---|
| 山形県 | 山形県立東桜学館中学校・高等学校 | 東京都 | 品川女子学院中等部・高等部 |
| 茨城県 | 東洋大学附属牛久中学校・高等学校 | 東京都 | 東京都立富士高等学校・附属中学校 |
| 茨城県 | 茨城県立勝田中等教育学校 | 東京都 | 明治大学付属明治高等学校・明治中学校 |
| 茨城県 | 茨城県立太田第一高等学校附属中学校 | 東京都 | 獨協中学・高等学校 |
| 栃木県 | 栃木県立宇都宮東高等学校・附属中学校 | 東京都 | 渋谷教育学園渋谷中学高等学校 |
| 埼玉県 | さいたま市立浦和中学校 | 東京都 | 東京都立小石川中等教育学校 |
| 千葉県 | 渋谷教育学園幕張中学校・高等学校 | 東京都 | 創価中学校 |
| 神奈川県 | 栄光学園中学校・高等学校 | 長野県 | 長野県屋代高等学校・附属中学校 |
| 神奈川県 | 聖光学院中学校高等学校 | 愛知県 | 南山中学校・南山高等学校 女子部 |
| 神奈川県 | 洗足学園中学校・高等学校 | 兵庫県 | 神戸大学附属中等教育学校 |
| 神奈川県 | 湘南白百合学園中学・高等学校 | 兵庫県 | 灘中学校・灘高等学校 |
| 東京都 | 筑波大学附属駒場中・高等学校 | 広島県 | 福山暁の星女子中学・高等学校 |
| 東京都 | 目黒区立目黒西中学校 | 徳島県 | 徳島県立城ノ内中等教育学校 |
| 熊本県 | 熊本県立八代中学校 |
予選ラウンドで交わされた議論
第1ラウンドの論題は「修学旅行は海外より国内の方が良い。(Domestic travel is better than traveling abroad for a school trip.)」で、主に費用や教育的効果について議論が交わされました。
第1ラウンド終了後は昼食交流会。後半には大阪・神戸駐在米国総領事館広報担当官、ワリド・ザファール氏が日本の近代化に果たした英語の役割に触れるとともに、「勝敗にとらわれず、自分のメッセージを世界に届けることを大切にしてほしい」と生徒たちを激励しました。
午後からの第2ラウンドでは、「対面よりもソーシャルメディアで愛を告白する方が良い。(It is better to confess your love through social media than face-to-face.)」という論題で、SNSでの告白という現代的なテーマの下で、感情の伝わり方などについて熱弁の応酬となりました。もっとも試合後のアンケートでは、90%以上の生徒が「対面での告白」を支持するという興味深い一面も見られました。
続く第3ラウンドの論題は、「義務教育での飛び級を導入すべきである。(Grade-skipping should be introduced in compulsory education.)」。ここでは教育制度だけでなく、学習効率や友人関係、塾との比較などへと議論は広がり、深まりも見せました。ラウンド後に他校の生徒と積極的に意見を交わす姿も印象的でした。

ワリド・ザファール氏による激励のメッセージ。

「最後のラウンドがんばるぞ〜!オー!」
決勝ラウンドと入賞校
決勝ラウンド開始前の時間を利用して行われたのが、キーノートレクチャー。慶應義塾大学経済学部教授でありPath to Science for Girls副代表のグレーヴァ香子氏が、「ゲーム理論とディベート」と題して、ディベートを「ゲーム理論」の視点から解説。クイズを交えた参加型の講義に、生徒たちも楽しみながら思考を深めることができたようです。大会終了後のアンケートには、「ディベートを数学の目線から考えるのが興味深かった」との感想も寄せられました。
最後に行われた決勝ラウンドは、肯定側が渋谷教育学園渋谷中学高等学校、否定側が洗足学園中学校・高等学校で争われました。論題は「将来は、人間よりもヒューマノイドロボットと暮らす方がよい。(In the future, people should live with humanoid robots rather than with other humans.)」という難しいもので、肯定・否定の両陣営からPOIが3回も飛び交うなど議論は白熱し、中学生とは思えないハイレベルな展開となりました。
決勝戦の結果も含め、上位入賞チームは以下の通りです。
| 順位 | 学校名 |
|---|---|
| 優勝 | 渋谷教育学園渋谷中学高等学校(東京都) |
| 準優勝 | 洗足学園中学校・高等学校(神奈川県) |
| 3位 | 神戸大学附属中等教育学校(兵庫県) |
| 4位 | 聖光学院中学校高等学校(神奈川県) |
その後の表彰式・閉会式では、上記のチーム賞に加えて、ベストディベーター賞やベストPOI賞も発表されました。
大会を振り返って――次代へ繋がる学びのバトン
「中学生全国大会」は、英語学習の低年齢化に合わせて中学生での需要が増えてきたため、2018年から始まりました。中学段階から高度な論理的思考を培う重要なステップとの位置づけで、高校の英語科新科目「論理・表現」への円滑な接続も視野に入れ、年々その質は高まっていると主催者は言います。
参加生徒によるアンケートでは、「全国のレベルを実感し、自分の英語力に伸び代があることがわかった」「他校との交流で目からうろこの体験ができた」など前向きな感想が目立ちました。勝敗を超え、相手をリスペクトしながら意見を戦わせる姿勢など、この大会で培われた経験は、生徒たちが高校生大会、そして将来のグローバルな舞台へと羽ばたくための確かな礎となることでしょう。
2026年度 大会予告
PDAでは早くも全国大会に向けた準備が進められていて、例年のスケジュールに基づき、以下のように全国大会の開催が予定されています。詳細な日程やエントリー情報は、順次PDA公式サイトで更新の予定とのこと。
第12回PDA高校生即興型英語ディベート全国大会
開催時期:2026年12月中旬予定
第10回PDA中学生即興型英語ディベート全国大会
開催時期:2027年3月中旬予定